후리가나로 읽는 일본 고전
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やぎゅうつきかげしょう
柳生月影抄 名作短編集(二)
吉川 英治
吉川 英治의 柳生月影抄 名作短編集(二)(やぎゅうつきかげしょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 173,309자 · 352화면
大きな満足につつまれた顔だった。――刑部の生命をこのたびは何も申さず進上しようと佐和山へ云ってよこした彼の最後の手紙がふと眼にうかぶ。
「――狼煙! 狼煙!」
旗本へ叫ぶ。
手筈があったのだ。
ずどんと、黄色い一条の煙が宙へ走りのぼった。味方金吾中納言秀秋の一万五千と、吉川広家の手勢が、これを合図に、山を下りて、敵の背後をつく約束であった。
「どうした事だっ。――五助っ、見て来いっ」
三成は、焦だって、湯浅五助を、島左近の所へ走らせた。
左近も、地だんだを踏んでいた。――何度、合図を示しても、金吾秀秋も、吉川広家も、言い合わせたように動こうとしないのである。
機は逸しかける!
大谷刑部の陣からも、小早川隆景からも、催促の急使が駈けた。――だが、秀秋の陣では、老臣が出て、勘の悪い返辞をしたり、言を左右にしたりして、埒があかない。
――同じように、正午頃には、家康の方からも、
「すでに、関ヶ原は合戦の真ッ最中である、かねての御誓約どおりに、裏切り召されよ」
と、度々の催促が通っていた。
なお、動かないのである。――家康は、
「小伜めに計られたか」
と、陣地に立って、指を噛んでいたが、金吾秀秋と広家との向背ひとつで、戦は味方のやぶれか勝かの境になると、