후리가나로 읽는 일본 고전
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やぎゅうつきかげしょう
柳生月影抄 名作短編集(二)
吉川 英治
吉川 英治의 柳生月影抄 名作短編集(二)(やぎゅうつきかげしょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 173,309자 · 352화면
茨城県の結城警察屯所の時計は、ちょうど一時半をさしている。
明治九年の真夏だった。
「お呼びでありますか」
旗岡巡査が立つと、何か、書類をめくっていた石田一等巡査が、
「貴公、去年まで東京警視庁に勤務しとったのじゃね」
と、訊ねた。
「左様であります」
「東京におったんなら、横浜の地理も少しは知っとろうが」
「横浜には、勤務したことはありませぬが、度々、出張はいたしました」
「そうか。――実は所内には、東京も横浜も知らん者ばかりじゃで、貴公に、横浜へ出張してもらいたい用件があるんじゃがね。すぐ出発できるか」
「はあ、妻子も何もない身体でありますから、御命令とあれば、これからでも出立いたしますが」
「それでは、この男と一緒に行ってくれい。旅費はもう会計から出ておるし、事件の内容なども、この男から詳細に聞き取って――」
すぐ辞令を渡された。
石田一等巡査の後ろの窓際に、双子縞の単衣物に白いシャツを着た富山の売薬会社の行商人みたいなのが腰かけていたが、
「こういう者です」
と、名刺を出した。
水戸警察屯所刑事・田辺剣三郎
としてあった。
旗岡巡査も、あわててポケットを探りながら、懐かしそうに、