후리가나로 읽는 일본 고전
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やぎゅうつきかげしょう
柳生月影抄 名作短編集(二)
吉川 英治
吉川 英治의 柳生月影抄 名作短編集(二)(やぎゅうつきかげしょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 173,309자 · 352화면
姫路侯の留守居役、出淵惣次は、くちびるを舐め、そして、眼をつぶった。成程、老妓がいったのは、世辞ではなく、多年酒席に洗練されきった、さびのある美音だった。
わがものと思えば軽し
傘の雪
恋の重荷を
肩にかけ
彦太は茫然として留守居役の顔を見ていた。さしも粋な破歌も、細棹の調べも、彼の耳には、一種の物音に過ぎなかった。頭の中には、田舎の痩せた田地と百姓の影が映っていた。そして松代藩の江戸の藩邸にも、留守居役はいる筈だと思った。
「――出来ましたあっ」
ぱちぱちと、人々は手を叩いた。
それから、畳屋の寅右衛門だの、誰だの、彼だのが、交わる交わる、唄自慢をし合って、日の暮れるのを知らない。
彦太には、後で聞いた知識だったが、旗本隠居の金十郎を中心にしてるこの社中は、江戸の破歌を革命して、歌沢という低徊趣味な小唄を興そうとして、ひどく凝り固まっている連中だった。職業、貴賤をとわず、ふしの工夫と、喉のしぶいところを、競い合って、仲の町や、柳橋や、辰巳へもうひろまっていることを、得意にしていた。
灯がともると、酒宴になった。弁政の折ですませる日もあろうが、きょうは、平清から板前が出張って、贅沢な向付や熱い椀を膳にして配った。