후리가나로 읽는 일본 고전
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わたらせがわ
渡良瀬川
大鹿 卓
大鹿 卓의 渡良瀬川(わたらせがわ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 280,528자 · 557화면
二年前の自分の述作が粗末ながら表装されて懸っていた。足助の父もまた草鞋ばきで運動してくれた当時の激しい選挙干渉の模様と、その山川とがまざまざと思い浮べられた。
その翌日、正造は毛野村、富田村を経て吾妻村の下羽田へ来た。ここから渡良瀬川を越えれば、一里余りで館林である。
庭田恒吉の家の傍で俥を下りると、正造は広い竹藪をぬけて河岸へ出た。西日をうけた河原のところに玉石を混ぜた砂礫が堆高くもりあがっていた。どこから押し流されて来たのか、過ぎし洪水の威力を思わせる大木が、まだ枯葉をつけたまま土砂に埋れていた。砂礫のたたずまいもその色も荒涼としていて、なにか洪水の荒々しさが違って来たかんじだった。彼方を割って流れている川水も、曇天のせいか黒ずんでいて、底深く毒を含んだ色かとも眺められた。寒い川風に袴の裾を吹かせながら、正造は竹藪の騒々と鳴る音にも気づかぬ様子で立ちすくんでいた。
「やア、なにしていなさる?」
声をかけられて振りむくと、自分と同年輩の庭田の父が傍に突っ立っていたが、赤黒い顔に片眼を光らせながらニヤリとして、
「俥屋さんがあんたを乗せて来たというから、広島の話でも聞こうと思って渋茶を入れて待っておったのに、出てきて見れば弁慶の立往生じゃ」