일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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わたらせがわ

渡良瀬川

大鹿 卓

大鹿 卓의 渡良瀬川(わたらせがわ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 280,528자 · 557화면

아오조라 문고

二百二十日に当る翌十日も、雨はまだ余勢を見せて降ったり止んだりしていた。正造は佐野の旅宿に在って、昼夜入ってくる各地の被害情況に被害甚大の驚きを重ねるばかりだった。渡良瀬川の増水は二丈五尺に達した。下都賀、安蘇、足利三郡は北部の高地二分通りを除いてことごとく浸水の害を蒙った。堤防や道路の破壊、橋梁の墜落流失は数えられぬほどであった。足利桐生間、栃木小山間の汽車は八日から不通になっていた。

ことに渡良瀬川南岸一帯の水害の激甚さは、聴くも無残であった。界村高山の対岸にあたる群馬県邑楽郡西谷田村大字西岡字神明西の堤防が、百八十間一瞬に破壊したときの凄じさは、思い出すさえ戦慄を禁じ得ないということだった。落雷が鳴りひびくような大音響に、附近の村民が驚いて雨中へとび出したときには、凄じい濁流が滝津瀬をなして堤内へ流れこんでいた。濁水は波立ちつつ流れひろがって、田の面の稲が水にくぐったと思う間に畑の物が漬りだした。人々がただ驚き呆れている隙に、濁水はもう足もとへ寄せてきた。庭の俵が浮きはじめた。簷下の臼が流れだした。屋根へ梯子をかけるもの、土蔵の二階へ馳けのぼるもの、船を下して家財を積むもの、厩の馬を放つもの――どこの家も罵りさわざ、泣き叫ぶ声にかりたてられて、かろうじて年寄子供を避難させた始末だった。