후리가나로 읽는 일본 고전
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わたらせがわ
渡良瀬川
大鹿 卓
大鹿 卓의 渡良瀬川(わたらせがわ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 280,528자 · 557화면
のを見た。障子をあけて先着の人々の間に坐ると、内心にそれぞれ決意を抱き志を同じくしている者たちだけに、一種緊張したなかに親しさの籠った一座の空気がじかに触れてきた。すでに田中代議士も来ていると聞かされて、胸の裡がひとしお引きしまり、同時に心に明るさが射すのを覚えた。
与八もまた同村の同志三人とともに、渡良瀬川の堤防づたいに三里の道を足を急がせてきた。大西風にまともに逆うので、まるで裸で吹き曝されてゆくような痛い寒さだった。雲龍寺に着くとすぐ、彼は庭田恒吉に教えられて、本堂から暗い廊下を渡って庫裡へ挨拶にいった。正造は筆を握り鋭い目付で手紙を認めているところだったが、与八の言葉をきき終って、
「いや、これでいよいよ本格の運動ができる。これまでに気勢を揃えるのが大変だ。ずいぶん骨が折れただろう。御苦労々々」
そういって、温然と顔色をゆるめた。与八はその言葉をきいて、自らこの半月にわたる奔走が顧られた。勿論このあいだに正造が被害地を東奔西走し、その暇々には各村の有志たちを手紙で激励していたことを、知らないではなかった。それでもなお、今の正造の一言で、自分の心が慰められるのを覚えた。