후리가나로 읽는 일본 고전
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わたらせがわ
渡良瀬川
大鹿 卓
大鹿 卓의 渡良瀬川(わたらせがわ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 280,528자 · 557화면
正造はそこに気付いていたから、来る第十議会を通じて満天下に訴えることに大いに期待し、院内外に同志を獲得することにも努力を傾倒しなければならぬと焦慮した。
十二月二十二日、第十議会は召集された。この日は朝来霏々と雪がふりつづけていたが、正造は議院における議長選挙が終ると、その雪の中を俥の上から日比谷練兵場の白皚々たる眺めに被害地の荒野を偲びつつ銀座へでて、まず毎日新聞社それから読売、国民の各社を歴訪した。世間が無関心なのは実情を知らないからである。実情を知らせるには人々を被害地に招いて目撃してもらうに如かず。それには新聞記者に足労を願って、その筆の力を借りることが第一着手だと考えたからであった。
明けて三十年の一月三日、正造は京橋八官町の宿から山田友次郎を伴って、未明の寒風に晒されながら上野駅へ急いだ。七時の発車までには毎日、読売、国民各社の記者に天野喜之助、黒須竜太郎、福田又一と一行八名の顔もそろって、車内では早速に正造の鉱毒談となり、人々は寒気に震えながらも傾聴した。
小山駅で乗換えて、小さい箱の汽車はミシミシと腰掛けや窓をきしませながら遅々と西へ走った。