후리가나로 읽는 일본 고전
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わたらせがわ
渡良瀬川
大鹿 卓
大鹿 卓의 渡良瀬川(わたらせがわ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 280,528자 · 557화면
しかもこの荒地は尋常の水害地のように五年十年の鍬下年限で起き返るものではなく、五寸から一丈に及ぶ毒土を悉く取りかたづけなければならぬから、農民の困難は一通りでない。もはや今日までに沙漠となったものが千六百町歩、三万町歩以上のものも捨てておけばやがてはみな沙漠になってしまう。これに対しては免租減租してやらねばならぬと縷々説き来って、いったい租税を司る大蔵省は何故はやくこれに注意して農商務大臣に迫らないかと、追求はいよいよ鋭かった。
ついで五十四カ条にわたる被害項目を読みあげて、詰るところ人民が急に財産を失い、急に貧乏になり、急に衣食住を欠き、急に栄養力を減じたので、それから来る衛生の害は察知するに余りある――と、鉱毒が人の生命を害することに説き及んだ。毒水を被った玄米を毒と知らないで食べる者が大分あるが、なかには知っていても貧にかられてこれを食う。毒を食うというに至っては情ない話である。――正造は、沈痛な面持をしてちょっと口を噤んだ。
正造はまた風呂敷から、鉱毒の入った藁灰や桑の葉を取り出して差し示し、そのほか鉱毒を受けた玄米、小麦、大麦、大豆、芋、胡麻、陸稲、田稲等々二十一種の参考品であるから、あとで談話室で御一覧を願いますと、風呂敷包をたたいた。