후리가나로 읽는 일본 고전
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わたらせがわ
渡良瀬川
大鹿 卓
大鹿 卓의 渡良瀬川(わたらせがわ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 280,528자 · 557화면
天災の中に鉱毒が混って来たから十年ばかりは知らずにいた。これを知っても問題が難しく多方面の知識を必要とするから、彼等にとって実に至難であると説明をつづけた。
このとき壁の大時計はすでに二時二十五分を指していた。後部の扉がガタリと鳴った。外務大臣大隈重信が右手に松葉杖を支え、人々の介添を受けつつ入って来た。階下の議席も階上の傍聴席もにわかに動揺を見せた。公衆席も、官吏席も、外人席も、婦人席も、ギッシリ詰っていた人々の肩が、頭が緊張から解き放たれたように揺れ動いた。新な期待に蘇ってひそかな私語の声さえ起った。実は彼等の大部分はみな、日露協商条約に関する外務大臣の答弁演説を聴くのが今日の目当であった。
だが、正造は周囲のざわめきにかまわず演説をつづけた。吉本栄吉が堪りかねたように自席を立って、小走りに演壇へのぼって、何事かささやいた。彼が踵をかえすと正造はちょっと改った調子で、「予て申しあげておきました通り、さぞ御迷惑でございましょうけれど、幸にこの被害民をお救い下さる御思召がございますならば、いましばらくの間御清聴を願いとう存じます。さて地方の役所では或は天然痘が流行ってきたと云って大騒ぎをする。