후리가나로 읽는 일본 고전
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わたらせがわ
渡良瀬川
大鹿 卓
大鹿 卓의 渡良瀬川(わたらせがわ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 280,528자 · 557화면
数百年間、歌をよむことを農家のものや商家のものに禁じた罪だ。わが国の言葉が乱れてしまったのもここに原因があるので、日本人で日本の言葉のよさを知らず、支離滅裂になって、みずから遣う言葉の意味さえ解するものが少なくなってしまった」正造は自分が柄になく歌の講釈になったのを恥じるように言葉を切って「しかし歌はいいものだ」独りごとのように呟いた。
そのときふと雨音のしずまったのに気がつくと、杉の枝々がおびただしく雫をふり落すのが聴えた。
一陣の風が去ったあとは、外面の深い闇が、立てまわした障子にひしひしと迫ってくる気配だった。
「いやに静かになったね。気味わるいくらいだ」小林善吉がささやいた。
「永島君は獄の中でなにを考えているだろう。こんな晩には」大出喜平がささやき返した。
正造はその言葉を耳にとめて大出を見返し、それから畳のうえのランプの暈に眼を移して腕組みしていたが「天下みなわれはこれを愛す。然れども人みなわれとともに来るなし。われは人をしりぞけず。人われをさくるなり。――果してこのこころに成りきれば、その心は即ち高尚であり、幽遠であって、天下のことすべて眼中に落つといった境涯だ。