후리가나로 읽는 일본 고전
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わたらせがわ
渡良瀬川
大鹿 卓
大鹿 卓의 渡良瀬川(わたらせがわ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 280,528자 · 557화면
それにもかかわらず、それらの警戒網をくぐって二十九日までに入京した数は五六百人に達した。いずれも淵江村の本隊とは別途を取ったものや、本隊の発足後に出発してきた者たちで彼等は一旦各所の安宿に投じたが、本隊が田中正造の説諭で帰郷したことを伝えきいて、三十日にはそれぞれ帰途についた。
三十日、総代たちは約束によって農商務省へ出頭した。すると、対島秘書官は困惑顔をして、大臣は今日閣議があって登庁せぬという。総代たちは憤慨して、大臣が登庁するまで待つといい張った。当局の無情を訴えて号泣するものもいた。たださえ殺風景な応接室は、あたかも彼の淵江村の光景の一部をそのままそこへ移したかのようであった。
正造は総代たちからその経緯をきいて、ただちに当本部へ俥を馳せた。総務委員江原素六に会い「被害民が陳情のために遙々上京したのに、大臣等はなぜ会わぬのか。臆病というか、卑怯というか、あまりに見苦しいではないか、はやく面会させなければいけない」と、裏面から牽制して帰った。
その夜、信濃屋の別室に対坐して二人きりになったとき、左部が愁わしげに眉を動かしていった。
「先生は一歩まちがったら、被害民に首を取られますよ」