후리가나로 읽는 일본 고전
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わたらせがわ
渡良瀬川
大鹿 卓
大鹿 卓의 渡良瀬川(わたらせがわ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 280,528자 · 557화면
正造はまだ院内の控室にいて、河野広中をはじめ党内の友人たちが、彼のために科罰を軽くしようとして斡旋しているということをきいた。正造はそうした裏面運動をされることを深く恥とした。河野を捉えて、自分のために無用の心配をしてくれるなと謝絶して帰った。
だが、それでもなお正造の胸には不安が残った。言動がやや過激だったことは認めるが、自分の憤りに誤りがあるとは思わなかった。絶対に罪に値するものとは信じなかった。それだけに姑息な方法で懲罰をのがれたくはなかった。翌朝、彼は本部へ出かけて行って居合せた人々を前にして、自分のために卑劣な策動をせぬようにと口舌をふるった。そのあとで、総理の手もとへ退党届を出したが、慰撫されて退党までには到らなかった。
この日衆議院では、正造に対して一週間、門馬は三日間の出席停止の宣告が下された。委員会で正造は二週間、門馬は一週間と決定されたのが、それだけに軽減されたのである。地租増徴案が近く衆議院に上程されるものと予定されていたので、彼等二名の出欠も頭数のうえで重大な意味があり、その点をひそかに考慮された結果であった。
まだ正造の出席停止中の十二月二十日、衆議院では地租増徴案が多少の修正だけで可決されてしまった。