후리가나로 읽는 일본 고전
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わたらせがわ
渡良瀬川
大鹿 卓
大鹿 卓의 渡良瀬川(わたらせがわ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 280,528자 · 557화면
矯風会から潮田のほかに、会頭の矢島楫子、朽木男爵夫人、それに島田三郎夫人と毎日新聞の婦人記者松本英子を加えて五人、正造自身が案内に立った。
古河から俥でアクト新田渡船場へでて思川を渡った。気付かずにゆけば普通の葭原、しかしもうその前後から鉱毒被害地であった。河原から堤防の上へでて俥をとめると、葭原が限りもなく打ちつづいて、晩秋の風の吹き迷う行衛を見せていた。飛立つ鳥影もなく、きこえるものは葉ずれの音ばかりである。正造は目を閉じて、天地寂滅のこえに聴き入るような顔付だったが、やがて、またゆっくり俥を歩ませながら、
「このさきを海老瀬の七曲りといって、渡良瀬川が蛇のようにクネクネ屈曲している処です。これへ西南の方角から谷田川という支流が合流していますが、この両川に挟まれているのが海老瀬村です。一旦洪水となると、渡良瀬の水勢が強いから支流へむかって逆流する。海老瀬村はこの双方の氾濫にやられて、鉱毒被害も年々歳々ほかよりも数等ひどい。それが今日の惨状を導いた。いったいこれから下流の渡良瀬沿岸は、土地に高低があるし沼地もところどころにあって、昔の人は九十九谷、もう一つあれば高野の百谷と同じだといった土地で、二十年前には川でも沼でも実に魚漁が多かった。