일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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わたらせがわ

渡良瀬川

大鹿 卓

大鹿 卓의 渡良瀬川(わたらせがわ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 280,528자 · 557화면

아오조라 문고

いや不審だった。しかし正造は顔色をやわらげて、

「対等の契約ならと返事したのは大出来だった。こっちの田畑を不毛にしておいて、徳義上かねをやるとは何ごとだ。徳義とはそんな身勝手なものじゃない。……今後もまた手を換え品を換えて籠絡にかかってくるにちがいない。目前の小利に目がくらまぬように、そんな者がでないように、どこまでも諸君が一致して奸策陰謀の撃破に当らねばならん」

村長たちを或は教え訓し或は激励して、正造は選挙のことなど忘れたふうだった。村長たちの帰った後も、この話は選挙の間じゅう正造の胸のしこりとなった。しかしまた敵は木村半兵衛と思うよりも、わが敵は古河市兵衛と意識することで、かえって幾層倍かの勇気が湧いた。北空が晴れて、丸岩、熊鷹、氷室の連山が額に近々と迫って見える日など、あの山奥が敵の巣窟だと睨みつつ枯田の吹きさらしの中に佇むこともあった。

日を経るにつれて、日ごとに県下の混戦が報ぜられた。したがって県会議員たちもそれぞれ去就について苦境に墜らねばならなかった。どこの選挙事務所でも、県会議員の動静が知れわたるたびに論難が行われた。星派と目された持田若佐、塚田峰三郎が横堀を援けるべくその陣へ馳せたのは、私情をかえりみず大義に拠ったものであると讃えられた。