후리가나로 읽는 일본 고전
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わたらせがわ
渡良瀬川
大鹿 卓
大鹿 卓의 渡良瀬川(わたらせがわ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 280,528자 · 557화면
またも笑声が爆発した。ここまで痛言しなければならぬことを、正造自身がどれほど苦痛としているか。議員の多くはまるでその悲懐を解せぬもののようにげらげら笑っていた。
正造が降壇すると、二百五十八番の折田兼助がぬッと立ちあがって、緊急動議と叫んだ。なにごとかと満場のものがそそぐ視線を折田は意識しつつ、
「田中君の雪隠にいて臭きを知らないものである云々と申されたのは、かような言葉が時にとって、至尊の上覧にふるるようなことがあっては、なおさら恐縮の至りであるから削られたいと思います」
議長が目をむけるより早く、正造は四百十八番の席に立って、
「折田君は、たいそうよい思い付きでありますから、これに相当する文字をお選び下すってお直し下さい」
議場はホッとした気配でわらい声さえきこえた。
この日議会は夜遅くまで延会の詔勅が下るかもしれぬと取沙汰されつつ、結局そのこともなくて最終日となってしまった。正造の再度の質問にもかかわらず、ついにこの鉱毒問題はこの議会もかの一片の答弁書だけでうやむやの裡に葬られてしまったのである。
しかし政府当局がこのように冷淡な態度を恃んでいたのも、それには裏面のあることだった。