일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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きどうむかしがたり

綺堂むかし語り

岡本 綺堂

岡本 綺堂의 綺堂むかし語り(きどうむかしがたり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 183,656자 · 363화면

아오조라 문고

――十五、六歳の頃から棒を習った。それまではまだ好いのであるが、それから更に進んで兵となって、奉天歩隊に編入された。所詮、両親も兄も許す筈はないから、彼は無断で実家を飛び出して行ったのである。

それから二、三年の後、彼は伍長か何かに昇進して、軍服をつけて、赤い毛を垂れた軍帽をかぶって、久しぶりで実家をおとずれると、両親も兄も逢わなかった。雇人らに命じて、彼を門外へ追い出させた。さらに転じて近所の親類をたずねると、どこの家でも門を閉じて入れなかった。彼はすごすごと立ち去った。

それからまた二、三年、前後五、六年の軍隊生活を送った後に、彼は兵に倦きたか、故郷が恋しくなったか、軍服をぬいで実家へ帰って来たが、実家では入れなかった。親類も相手にしなかった。それでも土地の二、三人が彼を憫れんで、彼のために実家や親類に嘆願して、今後は必ず改心するという誓言の下に、両親や兄のもとに復帰することを許された。先ず勘当が赦されたという形である。

しかも彼は直ちに劉家の次男たる待遇を受けることを許されなかった。帰参は叶ったというものの、当分は他の雇人と同格の待遇で、雇人同様に立ち働かなければならなかった。