일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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きどうむかしがたり

綺堂むかし語り

岡本 綺堂

岡本 綺堂의 綺堂むかし語り(きどうむかしがたり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 183,656자 · 363화면

아오조라 문고

塩竈神社の神楽

塩竈神社の神楽

わたしが塩竈の町へ入り込んだのは、松島経営記念大会の第一日であった。碧暗い海の潮を呑んでいる此の町の家々は彩紙で造った花紅葉を軒にかざって、岸につないだ小船も、水に浮かんだ大船も、ことごとく一種の満艦飾を施していた。帆柱には赤、青、黄、紫、その他いろいろの彩紙が一面に懸け渡されて、秋の朝風に飛ぶようにひらめいている。これを七夕の笹のようだと形容しても、どうも不十分のように思われる。解り易く云えば、子供のもてあそぶ千代紙の何百枚を細かく引き裂いて、四方八方へ一度に吹き散らしたという形であった。

「松島行きの乗合船は今出ます。」と、頻りに呼んでいる男がある。呼ばれて値を付けている人も大勢あった。

その混雑の中をくぐって、塩竈神社の石段を登った。ここの名物という塩竈や貝多羅葉樹や、泉の三郎の鉄燈籠や、いずれも昔から同じもので、再遊のわたしには格別の興味を与えなかったが、本社を拝して横手の広場に出ると、大きな神楽堂には笛と太鼓の音が乱れてきこえた。

「面白そうだ。行って見よう。」

同行の麗水・秋皐両君と一緒に、見物人を掻き分けて臆面もなしに前へ出ると、神楽は今や最中であった。