후리가나로 읽는 일본 고전
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きどうむかしがたり
綺堂むかし語り
岡本 綺堂
岡本 綺堂의 綺堂むかし語り(きどうむかしがたり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 183,656자 · 363화면
――特に煤掃きをする家は稀であるらしいが、その頃はどこの家でも十二月にはいって煤掃きをする。手廻しのいい家は月初めに片付けてしまうが、もう数え日という二十日過ぎになってトントンバタバタと埃を掃き立てている家がたくさんある。商店などは昼間の商売が忙がしいので、日がくれてから提灯をつけて煤掃きに取りかかるのもある。なにしろ戸々で思い思いに掃き立てるのであるから、その都度に近所となりの迷惑は思いやられるが、お互いのことと諦めて別に苦情もなかったらしい。
江戸時代には十二月十三日と大抵きまっていたのを、維新後にはその慣例が頽れてしまったので、お互いに迷惑しなければならないなどと、老人たちは呟いていた。
もう一つの近所迷惑は、かの餅搗きであった。米屋や菓子屋で餅を搗くのは商売として已むを得ないが、そのころには俗にひきずり餅というのが行なわれた。搗屋が臼や釜の諸道具を車につんで来て、家々の門内や店先で餅を搗くのである。これは依頼者の方であらかじめ糯米を買い込んでおくので、米屋や菓子屋にあつらえるよりも経済であると云うのと、また一面には世間に対する一種の見栄もあったらしい。