轻松读懂日语经典作品
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いやなかんじ
いやな感じ
高見 順
「文学界」1960(昭和35)年1月~1963(昭和38)年5月
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 292,113 字 · 587 页
俺と同じように馬に感心するか、それとも、むごいことをすると人間を責めるか。
「百成の細君が、いつだったか、水芭蕉は馬も食わないと言ってたが、なるほどねえ。生きるために、なんでも食う馬が、あの水芭蕉は食わないのか」
「あの女房は、清さんが札幌で知り合った女なんだ。札幌から根室へ清さんが、旗をまいて戻ってきたとき、あの女もついてきた。そしてあの真二郎の女房になった」
金原は、ふと、そう言ったが、これだけしか言わなかった。これ以外は、俺が何を聞いても金輪際、口を割らなかった。
慷堂への手紙を、金原はあっさりひきうけてくれた。俺が案じていたような詮索もしなかった。綾子への詮索に対して金原が俺には無言を通した、そのかわりのように黙って何も言わないで、俺の手紙を受け取った。
その金原を通して、やがて慷堂から俺へ手紙が来た。分厚い巻紙の手紙が慷堂の直筆なのは俺を喜ばせたが、読んでみると、それが簡単な文面なのは俺をがっかりさせた。毛筆の大きな字なので、巻紙がいたずらに分厚くなっていたのだ。要するに慷堂は、お前はお前の道を行けと俺を突っ放しているのだ。俺としても慷堂から特に、英語で言うあの miss ――いなくて寂しいといった表白を期待していたわけでもないが、あっさりと突っ放されたことは、たとえそれが当然だったにせよ、一抹の