轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
ちょうさきかん
中井正一評論集
中井 正一
中井正一『中井正一評論集』。同一底本的分册已合并为一书。收入:調査機関、図書館に生きる道、図書館の未来像、二十世紀の頂における図書館の意味、脱出と回帰、探偵小説の芸術性、芸術の人間学的考察、美学入門、絵画の不安、スポーツの美的要素。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 129,229 字 · 256 页
地理のひろがりの中に
世紀末の文学および絵画を経て、一九一四年、第一次世界大戦が始まるまで、これが、カント美学より、ニイチェ美学、さらにリップスの美学までの美学がたどってきた時代である。
そして、この第一次、第二次大戦を経て、一九五〇年までの時代が、存在論美学、ハイデッガーよりルカッチ、さらに起りつつある唯物論、およびアメリカのプラグマチズムの美学の時代となってくるのである。そしてみな共に、カントにおけるように、個人および主観の確立の上に立ったものでなくて、その崩壊と再編成をその課題としているのである。また芸術の世界でも、映画が活動写真時代から、本格式な新しい芸術となってきて、個人が作る芸術から、集団人が、すなわち多数の人々の組織でもって作る芸術となってくるのである。
しかし、オウエルの『一九八四年』にせよ、ゲオルギュの『二十五時』にせよ、文学の中には、この機械時代、集団単位の新しい時代への怖れが、今、世界を支配している観がある。これが今、芸術の世界の最も大きな課題となっているといえるのである。
地理のひろがりの中に
同じ奴隷制が現われるにしても、いろいろの土地、いろいろの民族でその悲しみの味わい、またその悲しみを耐える耐えかたが、またいろいろの姿をもつものであることを考えてみよう。