轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

きゅうこんさんじゅうし

求婚三銃士

佐々木 邦

「講談倶樂部」大日本雄辯會講談社、1934(昭和9)年10月~1935(昭和10)年12月

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 162,326 字 · 330 页

青空文庫

大谷さんは然うでもないが、奥さんはこれを鼻にかける。

「安達さんは学校も家から通って、就職の方も家で運動したんですから、全く大谷製でございますよ」

と吉川君のところへ行って言ったそうだ。安達君は実際その通りだから、恩に着せられても仕方がないと思っている。大谷さんは学校時代にも保証人だったが、会社へ勤めるようになっても又保証人だ。

「後れて入ったんですから、少し割が悪いそうですけれど、後は腕次第ですって」

「一生懸命でやります。決して保証人に御迷惑はかけません」

「その点は安心していますのよ。あなたぐらい堅い人は滅多にありませんわ」

と奥さんは流石に理解していてくれる。

もう一人保証人がある。それは親友吉川君のお父さんで鉄道省の技師だ。工学博士の肩書がついている。直ぐに引受けてくれたが、安達君はその折初めて話し込んで、吉川君が猫を被っているのに驚いた。

「俊彦は人間が堅過ぎて困ります。これは私の教育が厳格過ぎた結果だと思って、今更後悔しています」

とお父さんが歎息した。

「はゝあ」

「第一、友達がありません。あなた丈けですよ、時々お出下さるのは」

「僕も友達は尠い方です」