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あさくさふどき

浅草風土記

久保田 万太郎

雷門以北「東京日日新聞 夕刊」1927(昭和2)年6月30日~7月16日<br>吉原付近「中央公論」1929(昭和4)年2月<br>続吉原付近「中央公論」1929(昭和4)年3月<br>隅田川両岸「中央公論」1935(昭和10)年9月<br>浅草田原町「三田文學」1912(明治45)年2月<br>あやめ団子「花形」1920(大正9)年8月<br>相模屋の路次・浅倉屋の路次「新演藝」1920(大正9)年8月<br>浅草の喰べもの「中央公論 夏期特別號」1920(大正9)年7月<br>夏と町々「時事新報 夕刊」1929(昭和4)年6月1日~30日<br>絵空事「新潮」1932(昭和7)年3月<br>一年「東京新聞」1946(昭和21)年4月15日<br>浅草よ、しずかに眠れ「苦樂」1948(昭和23)年2月<br>夜店ばなし「婦人公論」1931(昭和6)年7月<br>除夜「週刊朝日」1930(昭和5)年12月28日號<br>正月「婦人公論」1932(昭和7)年1月<br>水の匂「文藝春秋」1941(昭和16)年7月<br>町々…… 人々……「別冊文藝春秋」1955(昭和30)年2月~6月

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 162,294 字 · 318 页

青空文庫

仍つて有志相図り先生の為に左記の通り祝賀会を開き並びに記念品を贈呈致し度候間先生に縁故を有せらるゝ方は勿論本校関係者諸氏は右趣旨御賛成の上奮つて御参会被下度此段得貴意候。敬具。」

「浅草小学校香取先生表彰記念祝賀会」からこうした印刷のてがみをわたしはうけとった。香取先生というのはわたしのむかしの先生である。むかし小学校で教わった先生である。――小学校ではじめてわたしの英語を教わった先生である。

勿論、その時分でも、英語は正課ではなかった。高等三年以上……だったと思う……の希望のものだけがそれをやり、やりたくないものはやらなくってもいい、そういう自由な規則だった。で、そのためには、正規の稽古の終ったあと一時間でも二時間でもなお残らなければいけなかった。だから、自然、それを希望するものは、級の中でもある程度の成績をかちえているもの……端的にいって「勉強家」……その時分の言い方でいって「学校の好きな」ものばかりに結句限られた。――なかでも、わたしの、優秀な成績をもった生徒、感心な勉強家、不思議に「学校の好きな」子供だったことはいうをまたない。……

ところがその優秀な成績をもった生徒の、感心な勉強家の、不思議に「学校の好きな」