轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

げんだいゆいぶつろんこうわ

現代唯物論講話

戸坂 潤

「現代唯物論講話」白揚社、1936(昭和11)年12月

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 251,295 字 · 490 页

青空文庫

こうした文化の水準は思想の水準とは可なりに別なもので、従ってこうした思想的意義に乏しい文化は本当の文化ではないと云っていいだろう。ブルジョア社会イデオロギーが支配したものはこうした文物の惰性としての文化に過ぎなかったというのである。

なる程ブルジョア社会イデオロギーとしての当時の自由主義も、又所謂ファッショ・イデオロギーと呼ばれた反動思想も、立派に思想の形態となったもので、その限り立派に文化の一つの枢軸をなすものではなかったか、と云うかも知れないが、その思想自身が一向に思想らしくなかったというのである。だから当時の殆んど凡ての反動思想は、思想以外の社会現象としては相当に支配的な力を有っていたが、そしてブルジョア社会に於ては夫は当り前のことだが、併し思想としては、そのブルジョア社会的信用から云ってさえも、大して有力ではなかったのである。少なくとも思想が社会に於ける生きた文化の枢軸であるためには、思想は社会に於ける政治的運動と連帯関係を帯びなければ、思想としての社会的威力を欠くわけだが、処が所謂ファッショ・イデオロギー(之は決して科学的な用語ではなかったが)の方は元来思想ではなかったし、多少思想らしい文化的相貌を有つように見えたブルジョア自由主義的な諸思想の方は、社会の政治的動きと殆んど全く連帯関係を有って