轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
ささめゆき
細雪
谷崎 潤一郎
03 下巻
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 226,715 字 · 431 页
みながら食っ着いていた。その嫁の名が常子、二人の孫の兄が惣助、妹が勝子、………と、未亡人は一人々々紹介してから、暫く久濶を叙し合ったが、ここでも雪子を始め姉妹たちの「若さ」が問題にされた。未亡人はさっき自動車の停る音を聞き付けて門前まで出迎えた時、最初に妙子が車から降りたのを、あれが悦子と云うお嬢さんか知らと、………尤もいくらか眼も悪いせいではあるが、そう思った。そしてその後から、雪子、幸子、と云う順に降りて来たのを、妙子、雪子、と云う風に思い、それにしては幸子さんが見えないがと思ったり、又もう一人小さなお嬢さんのいるのが変だと思ったりしたが、それでも自分の思い違いがまだはっきりと呑み込めず、今この離れへ挨拶に来、改めて四人に相対して話しているうちに、だんだん合点が行くようになった、と、云うのであった。嫁の常子も口を合せて、お目に懸るのは始めてだけれども、かねてから皆さんの噂を聞き、年恰好なども承っていたのに、自動車から降りて来られた時は私も誰方が誰方やらさっぱり見当が付かなかった、と云い、雪子さんと仰っしゃるお方は、失礼ながら私より一つか二つ上のように伺っておりましたが、………と云う尾について、常子は三十一なのですよ、と未亡人が云った。