轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
ささめゆき
細雪
谷崎 潤一郎
03 下巻
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 226,715 字 · 431 页
、日々の氷の代金などを考えても、相当の金額を立替えて貰っているのであったが、実はあれ以来それらの義理を済ましていないのであった。が、今更金で持って行っても受け取ってはくれないであろうし、………それも、斎藤医師の分ぐらいは是非受け取って貰うとして、あとは品物にするより仕方がないが、どのくらいに見積って、どんなものを持って行ったらよいであろうか、幸子にはその辺のことが分らないので、なあ、こいさん、どんなものやろうか、と妙子に聞くと、そんなこと、うちが味善うするよって放っといて、と、妙子は云って、今度の費用は、奥畑方で病臥中の分も、入院してから以後の分も、当然自分が支払うべきものだけれども、病中は貯金を引き出すことが出来ないので、一時啓ちゃんや中姉ちゃんに立替えて貰っているのである、いずれ全快した上で自分がすっかり清算するから、中姉ちゃんはそんな心配をしないでほしい、と云うのであった。しかし妙子のいない所で雪子の意見を聞くと、こいさんはああ云うけれども、アパート生活をし始めてから半年近くにもなるのだし、もう大分貯金を使い減らしているであろうから、口では立派なことを云っても、恐らくお金なんか返しはしないであろう、それでもこいさんと啓坊の仲なら差支えないであろうが、あたし等が間に這入っていてそんな訳には行かないから