轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
ささめゆき
細雪
谷崎 潤一郎
03 下巻
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 226,715 字 · 431 页
貞之助が、君はもう妙子が何処で何をしていようと、自分には関係のないことだと云う風に思って貰えないでしょうか、と云うと、それから機嫌が悪くなって、孰方にしても僕は諦めますけれども、お宅ではこいさんとあんな人間との結婚をお許しになるのでしょうか、あの男は今の店に勤める前に外国汽船のバアテンダアをしていたとか云っていますけれども、全然経歴が明瞭でない男です、板倉はあれでも出所が分っていましたが、三好にはどんな親兄弟があるか聞いたことがありません、何しろ船乗りなんかしていたんですから、どう云う過去を持っているか知れたものではありません、などと云ったが、御忠告は有難う、その点は私達もよく考えます、と、貞之助はあまり逆らわないようにして、ついては、この上虫のよいお願いはしにくいのであるが、成る程妙子は憎むべきであっても、彼女の姉たちには何の罪もないのであるから、何卒彼女たちのため、蒔岡家のためを考えて下すって、妙子の妊娠した件は内聞に願えないであろうか、万一このことが世間に知れると、一番迷惑を蒙むるのはまだ売れ口の極まらない雪子であるから、と云い、その点は如何でしょうか、他言しないと云う約束をして下さるでしょうか、と云うと、そんな御念には及びません、僕はこいさんを憎む気持なんか露程もないんですから、まして姉妹の方々