轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

ささめゆき

細雪

谷崎 潤一郎

01 上巻

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 150,580 字 · 287 页

青空文庫

女中達に対する愛憎の変化が激しくなって、嫌い出すと極端な言葉を使い、「殺す」とか「殺してやる」とか云うことを屡口走る。それに、発育盛りの年頃にしては前から食慾が旺盛でないのであるが、その傾向が募って来て、毎食一二膳しか食べず、お数も、塩昆布とか、高野豆腐とか、老人の食べるような物を好み、お茶漬にして無理に飯を流し込む。「鈴」と云う牝猫を可愛がって、食事の時は脚下に置いていろいろの物を与えるのであるが、少し脂っこい物は自分が食べるよりも大半鈴に遣ってしまう。そのくせ潔癖が異常に強くて、食事の間に、猫が触ったとか、蠅が止ったとか、給仕人の袖が触ったとか云って、二三度は箸に熱湯をかけさせるので、給仕する者は心得て、番茶の熱いのを土瓶に入れて食事の初めから食卓の上に用意して置く。蠅を恐れることは非常で、食物に止った場合は勿論、近くへ飛んで来たのを見ただけでも、どうも止ったらしいと云って食べなかったり、確かに今の蠅は止まらなかっただろうかと、周囲の者に執拗く尋ねたりする。そして、箸から落したものは、洗いたてのテーブルクロースの上に落ちたのでも、汚がって食べない。