轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
せいねん
青年
「昴」1910(明治43)年3月~1911(明治44)年8月
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 123,670 字 · 246 页
しかし煩瑣な、冗漫な文字で、平凡な卑猥な思想を写すに至ったこの主義の作者の末路を、飽くまで排斥する客の詞にも、確に一面の真理がある。
自然主義の功績を称える処には、バルザックが挙げてある。フロオベルが挙げてある。ゴンクウルが挙げてある。最後にゾラが挙げてある。とにかく立派な系図である。
純一は日本での en miniature 自然主義運動を回顧して、どんなに贔屓目に見ても、さ程難有くもないように思った。純一も東京に出て、近く寄って預言者を見てから、渇仰の熱が余程冷却しているのである。
対話が済んで客が帰る。主人公が独りで物を考えている。そこにこんな事が書いてある。「材料の真実な事、部分部分の詳密な事、それから豊富で神経質な言語、これ等は写実主義の保存せられなくてはならない側である。しかしその上に霊的価値を汲むものとならなくてはならない。奇蹟を官能の病で説明しようとしてはならない。人生に霊と体との二つの部分があって、それが鎔合せられている。寧ろ混淆せられている。小説も出来る事なら、そんな風に二つの部分があらせたい。そしてその二つの部分の反応、葛藤、調和を書くことにしたい。