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いやなかんじ
いやな感じ
高見 順
「文学界」1960(昭和35)年1月~1963(昭和38)年5月
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 292,113 字 · 587 页
我国社会運動の遅々として進まざる、即ち此の無政府党あるに依る。実に彼等は社会主義の仇敵なり、人類の仇敵なり。……吾人は断言す。無政府党は無頼の巣窟なりと。而もこの無頼漢たるや、国粋民労の草賊よりも恐るべく憎むべし。嗚呼、無政府党は社会主義の敵なり、人類の敵なり。主義に忠実なる同志兄弟姉妹よ。願わくば無政府党を日本全土より駆逐せよ、全世界より放逐せよ。而して以て社会改造の聖戦に驀進せよ。
一九二二、九、二六、日本労働協会」
俺たちアナーキストはボル派にこうして罵られ、嘲られ、さげすまれ、呪われて、そうして労働者たちから裂かれ、遠ざけられ、「仇敵」のごとく追いまくられた。そのため、俺たちは俺たちの革命的エネルギーをどう働かせたらいいか分らないままに、「無頼の巣窟」へと化して行った点がなくはないが、それも俺たち自身のせいというだけでなく、ボル派に追いまくられて、そうなった点だってあるのだ。
――俺は現在、これを書いていて、新たな怒りが俺の胸にこみあげてくるのを抑えがたい。労働運動におけるボル派の勝利が決定的となるとともに、アナーキストといえば初めからもう「無頼漢」