轻松读懂日语经典作品
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ようちゅう
妖虫
江戸川 乱歩
「キング」大日本雄弁会講談社、1933(昭和8)年12月~1934(昭和9)年10月
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 120,290 字 · 239 页
その結果君が四人の警官をよこしてくれたんじゃないか」
「待って下さい。それゃ変ですね。私はあなたから電話を頂いた覚えはありませんよ。一寸待って下さい。尋ねて見ますから。……アア、モシモシ、今尋ねて見ましたがね、捜査課からは誰もあなたの方へ出張したものはありませんよ。確かに警察のものだったのですか」
「そうですよ。制服が二人に私服が二人だった。中に警部補がいてね、斎藤という名刺をくれましたよ」
「エ、斎藤? 斎藤ですか。桜井さん、こりゃ困ったことになりましたね。僕の方には斎藤なんて警部補は一人もいないんですよ。その警官というのが賊の変装だったかも知れん。兎も角大急ぎでお邪魔します。詳しいことは、そちらで伺いましょう」
そして、ガチャンと受話器をかける音がして電話が切れた。
桜井氏は、この途方もない錯誤の意味をどう解いていいのか、全く昏迷に陥ってしまった。
先程電話は確かに警視庁へ通じたのだ。そして蓑浦氏らしい声が電話口へ出たことも間違いない。いかな赤蠍の怪腕でも、電話局のつなぐ相手を、外部からどうすることが出来よう。全く不可能な話だ。
それが第一の不思議。