轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

きゅうこんさんじゅうし

求婚三銃士

佐々木 邦

「講談倶樂部」大日本雄辯會講談社、1934(昭和9)年10月~1935(昭和10)年12月

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 162,326 字 · 330 页

青空文庫

宣戦布告の日

「それでございますから、実は甚だ手前勝手で相済みません」

と奥さんが申添えた。

「何う致しまして」

「早速でございますが、次の日曜に又お出を願えませんでしょうか?」

「伺います」

「お三人御一緒に集まって戴いて、私から改めてお願い申上げます」

「恐れ入ります」

「私はこれで引き下りますが、主人からまだ種々とお話がございましょうから、何うぞ御ゆっくり」

「しかしもう大分お邪魔を申上げました」

「いや、安達君、これからだ」

と閣下が引き止めた。

「安達さん、何うぞ御用心を」

「はあ?」

「オホヽヽヽ」

と奥さんは会釈して姿を消した。

宣戦布告の日

次の日曜の朝は九時出頭ということだった。競争者三人が橋本さんの家の応接間で顔を合せるのである。安達君は支度を終って、腕時計を見ながら、

「時間厳守は紳士の美徳」

と英語で口吟んだ。

「何あに? それは」

と大谷夫人が訊いた。大谷氏はもうゴルフに出掛けてしまったから、奥さんは掣肘されるところなく、軍師として附き添っていた。

「時間厳守は英国紳士の美徳と申します。閣下は海軍ですから、英国流でしょう。僕は九時が鳴る時、玄関の電鈴を押します」

「結構ね」