轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

きゅうこんさんじゅうし

求婚三銃士

佐々木 邦

「講談倶樂部」大日本雄辯會講談社、1934(昭和9)年10月~1935(昭和10)年12月

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 162,326 字 · 330 页

青空文庫

「稀に口止めの為めにおごれば条件つきだ。この間は吉川君が貴公子で僕はお供って心得だったぜ」

「君、僕はもう失敬するよ」

「宜いじゃないか? 未だ」

「いや、もうソロ/\お昼だ。それにもう一軒当てがある」

「昼からだろう?」

「約束じゃないんだけれど、日曜の朝は皆家にいるから書き入れだ。早く行かないと出てしまう」

「勉強だね」

「ところで君の方は、いつ医者をつれて来ようか?」

「仕方がない。今度の日曜の朝のうちに来てくれ給え」

「宜しい。それじゃ吉川君、その時又君のところへ寄る」

と村上君は折鞄を抱えた。

「僕も帰る」

「君は近いから、もう少し宜いだろう?」

と安達君が吉川君を止めた。

「いや、形勢が不穏だから。ハッハヽヽ」

「言って聞かせる丈けだ」

「又来るよ」

「御意の変らない中にってことがある」

と村上君は急いだ。吉川君も後に従った。二人を送り出した安達君は何だかペテンにかゝったような心持がした。一寸の間に保険へ入ることになってしまった。保険そのものに異存はないが、自分の意志が一向働いていない。吉川君に乗せられたのだ。村上君も話し合せて来たのらしい。何んな事があっても後へ引くまいねと念を押した。