轻松读懂日语经典作品
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だっせんむすこ
脱線息子
佐々木 邦
「キング」大日本雄辯會講談社、1927(昭和2)年7月~1928(昭和3)年7月
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 108,293 字 · 221 页
「しかし君は今五分々々の勝負だって言ったぜ。明日の朝が楽みだと言ったぜ。相撲の取組じゃあるまいし、余りひどい」
「それは君、言葉の綾だよ」
「いや、まるで他人事のように考えているからさ。相撲だって贔屓なら、もっと心配する。君は僕のことなんか何うなっても宜いんだろう?」
「宜けりゃ斯うやってグズ/\していやしないよ。何なら今夜出直して様子を見に来ようと思っているんだ」
「真正かい?」
「嘘を言うものか」
「それじゃ散歩ながら来てくれないか?」
「来よう」
「僕は万一の場合覚悟を定めている。ついては後々のことを君に頼んで置きたいんだ」
「変なことを口走ると僕はマザーに言いつけるよ」
「兎に角八時頃に来てくれ給え。我儘の仕納めだろう」
「君!」
「僕は又何が何だか分らなくなってしまった」
と新太郎君は秀子さんの問題になると恥も外聞も思慮も分別もない。
夕食の卓上、父親は、
「宮地君は手間を取るようだな」
と言って考え込んだ。早ければ寄りそうな口吻だったので多少支度もしてあった。
「然うでございますわね」
と応じた丈けで、母親は間もなく他の話題を持ち出したが、それも二言三言で途絶えてしまった。