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イデオロギーがいろん
イデオロギー概論
戸坂 潤
第四章 文化社会学の批判「文化社会学」同文館、1932(昭和7)年4月5日<br>第五章 知識社会学の批判「思想 第101~103号」1930(昭和5)年7月28日
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 162,000 字 · 316 页
ジャーナリズムとは、こうした日々にぞくするものが一つの原理となったものに外ならない。
* 新聞紙に就いては拙稿「新聞現象の分析」(『法政大学哲学年誌一九三二』〔本全集第三巻所収〕)を見よ。
でジャーナリズムが日々の、その日その日の、生活と関係していることを先ず第一に注意しなければならない。それは人間の日常生活にその根を有つ処のイデオロギーの一形態乃至一契機なのである。日常生活は、仮にそれが公の生活ではなくて、個人の私的生活であっても、常に何か社会的な生活である。日の光は人間社会の――私的又公的――交渉の一日を開き又閉じる、人々にとっては社会的共通生活に這入ることによって一日が始まり、この生活から離れることによって一日が終るのである。そこでは私的個人の内部的な「生」と普通考えられるものは、そのままではもはや殆んど問題になる資格を持てないし、異常なものはこの社会的共通生活から除外されるか又は之によって平均されて了うのである。
(だから、人間の特異な内面性を誇張したり、異常な生の体験に依り処を求めたりすることによって、この社会的共通生活からの脱却を企てる宗教意識にとっては、この日常生活の原理――日常性――は、何か外面的で卑俗なものとしか考えられない。