轻松读懂日语经典作品
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フレップ・トリップ
フレップ・トリップ
北原 白秋
「女性」プラトン社、1925(大正14)年12月号~1927(昭和2)年3月号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 145,698 字 · 293 页
ただ、J・O・A・K、こちらは東京放送局であります。と、はっきりと大きくは唸ったものの、すぐとその後から、ゴウゴウゴウと何処かの無電がしっきりなく邪魔をしかけて、それからの義太夫も太棹も聴いてる方で頭を鑢でこすられるようで苦しかった。
翌朝はまだ暗いうちから取り騒いだが、大洋の黎明は何ともいえずすがすがしかった。そのうちに珈琲が来る。謄写版刷の高麗丸新聞が配られる。この第二日もいい凪であった。私は午後無線電報を続々と諸方に打って貰った。昨日の御礼である。
妻子には、
トクトウニカハツタ、イマヨコハマヨリ二〇〇ノツト、
イチロヘイアン、アア、ヒロイウミ、アヲイウミ
また、ある東京の友人にはこうも打った。
アア、ソラトウミ、ナミヲハシルハエントツノカゲ
私はまた環投げの遊戯に加わった。それに正午にはまだかなりの間があるうちから、しきりに腹が空いて、昼餐の合図の銅鑼ばかりが待たれて困った。ベルを押すことベルを押すこと。
「紅茶を二つ。」
「こんどは珈琲だ。」
「菓子、菓子。水菓子。林檎林檎。」
遠い、いささか薄紫に煙った北方の空を鴎が幾むれも翔った。
ひろいひろい大うねりの黒い波間には、小さな鴨ほどの海鴫が揺られ揺られて浮いたり沈んだり、辷ったり、落ちたりしている影も見た。