轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

フレップ・トリップ

フレップ・トリップ

北原 白秋

「女性」プラトン社、1925(大正14)年12月号~1927(昭和2)年3月号

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 145,698 字 · 293 页

青空文庫

が、妻に相談すると、連れはいいし、またとない好機会だから是非行らしったがいいと、しきりに煽り立てた。と、急に足元から鳥の立つような騒ぎになって切符を申込む、印旛沼へ電報をうつ。それでももう締切にぎりぎりとかで二等の最後の切符がやっとしか手に入らなかった。ところを、研究会の同勢が沙汰止みになって、庄亮君一人となった。で、私はいい工合にその寝室として当てられた最上の特等室に割込ませてもらった訳なのだ。無論増金は出したが、私のために庄亮君が宣伝これ努めたお蔭であるといっていい。

何といってもこの船一の特等室である。談話室と寝室と便器附きの広い浴室と、三室続きの豪奢なものだ。つい前まで関釜連絡船としてのこの船のこの特等室は朝鮮総督の使用室だったというのである。私の親愛な友人は私を大きな寝台に寝かしてくれて、自分は談話室のソファを仮寝台にこさえさして寝た。そうして、さて改まって私を朝鮮の王様と披露した。

朝鮮の王さまもおもしろい。万事のんびりとやってやろ。

そこでこの支那服だが、これはむろん私のものではない。昨夜、そうだ、この船での第二夜、一等の食堂で、期せずして私たちの間に童謡音楽会が開かれた。