轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

ちきゅうとうなん

地球盗難

海野 十三

「ラヂオ科学」1936(昭和11)年

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 84,072 字 · 168 页

青空文庫

いや、此際むしろ進んで武夫のために説明の労をとってやるのが、先輩としての親切というものではなかろうか。その上、武夫が知っているいろいろの知識を借りることができれば、これほど幸いなことはない。

彼は裏庭を過ぎて、武夫たちの監禁されている檻の前に近づいた。

「オイ武夫君、武夫君はいないか」

その声が聞えたのであろうか。

「おう――」

と声がして、まるでキリンの小屋のような中からヒョックリ姿を現したのは、外ならぬ巨人武夫であった。

「おお先生! 僕は恥かしい。……こんな生れもつかぬ浅間しい姿になってしまいましたよ」

といって、彼はハラハラと涙をこぼした。それは地面の上に、コップの水を撒いたように大きい水たまりを作った。

大隅もさすがにこのグロテスクな巨人と対いあっているのに勇気がいった。

「なアに、心配しないでもいいよ。君がそうなった原因も、やっと分ったよ」

実はこうこうかくかくの次第であると、シュワルツコッフ博士から聞いた話を手短かに語ってきかせた。すると武夫は今更のように眼を丸くして愕いていたが、

「――先生、よく分りました。そういわれればいろいろ思い当ることがあります。