轻松读懂日语经典作品
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ようちゅう
妖虫
江戸川 乱歩
「キング」大日本雄弁会講談社、1933(昭和8)年12月~1934(昭和9)年10月
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 120,290 字 · 239 页
無論家庭にもおるに違いない。併し、奴等は家庭から、いつとはなく、見世物小屋に集まって来るのじゃ。因果物師に高い金で買われるのじゃ。
皆さん、ここまで云えば、何か思い当る節がありはしませんかね。見世物じゃ。考えて見ると、今度の犯罪と見世物とは、妙に縁があったではありませんか。珠子さんが誘拐されたのが三河島の八幡の藪不知じゃった。それから、谷中の事件のあとで、守君が青眼鏡の怪物と出喰わしたのが、やっぱり見世物の、曲芸団の前じゃった。青眼鏡はその見世物小屋の中から出て来たというではありませんか。
ところで、守君の話によると、その曲芸団の前に、一寸法師の娘が手踊りをしている大看板が出ていたという。わしはハタとそれを思い出したのです。岩の中に隠れて、わしを刺した奴は、その一寸法師の娘ではなかったかと、ふと考えついたのです。
わしはそのことを、麹町外科医院のベッドの上で考えついた。その頃もう傷の方は殆どよくなっていたが、わしはいつまでも重態の体を装って、入院を続け、夜な夜な病院を抜け出しては、守君の見たという曲芸団の所在をつき止める為に、奔走しておりましたのじゃ。