轻松读懂日语经典作品
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ようちゅう
妖虫
江戸川 乱歩
「キング」大日本雄弁会講談社、1933(昭和8)年12月~1934(昭和9)年10月
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 120,290 字 · 239 页
相川は気負ってつけ加えた。
調べて見ると、これも亦、彼の言葉が間違っていないことが分った。
「だが、死体をどう始末したんだろう。これ程証拠を残して置いて、死体丈け隠して見たところで仕方がないからね」
「ウン、もう一度探して見よう」
そして、又綿密に屋内の捜索が行われたが、結局、柱や畳の上に沢山の小さな血の斑点が発見されたのと、犯人が勝手口から出入りしたらしいことが分った外には、何の得る所もなかった。
勝手口の外には、少しばかりの空地を隔てて、煉瓦塀をくり抜いた小さな裏木戸があり、朽ちた木製の扉が、形ばかり残っていた。そこを出ると、こんもりとした林があって、その林の向うは、省線を見下す断崖になっているらしかった。随って裏木戸からの細道は、直線ではなく、煉瓦塀に沿って、横の方へ這っているのだ。
二警官がその辺を調べていた時、本署から司法主任と二人の刑事探偵とが駈けつけて来た。派出所を出る時、電話で急を告げて置いたからだ。
司法主任は二警官の報告を聞取ると、流石に事件の重大性を理解したらしく、非常線の手配、警視庁への報告など、一人の刑事に云い含めて、手早く取運んだのち、更に現場の捜索を続けることにした。