轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

05 第五分冊

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 197,228 字 · 394 页

青空文庫

デウスの布教を許すことを条件として説けば、かならず荒木村重から離れましょう」

と、教えた。

「うむ。――至極妙」

秀吉は嘆服した。その右近をもって、さらに、中川瀬兵衛を説かせれば、いわゆる一石二鳥というものである。

これ以上、問うこともない。半兵衛もつかれたらしく見える。秀吉は起って帰りかけた。

すると半兵衛は、

「いま、しばし」

と、ひきとめた。

そして次の間から水屋のほうへ起って行ったらしいが、そのまま容易にもどって来ない。

「……腹も減った」

秀吉は思い出していた。供の者たちは、もう弁当をつかい終った頃であろう。自分も寺の客院へもどって湯漬でも――などと考えている前に、半兵衛の郎党らしい若者が、

「お待たせいたしました」

と、簡素な膳部と、べつの盆にのせた酒器とを運んで来た。

ぴたりと坐って、銚子のつるを持ちながら、

「手料理の塩味、菜や芋なども、そこらの畑の物で、お口にはあいますまいが、一献おすごし下さいますように。――主人もお後からお相伴に伺いますれば」

と、杯をすすめた。

冷酒を一口呑みながら、秀吉はやや物足らぬ顔して、

「半兵衛はいかがいたした。