轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

ささめゆき

細雪

谷崎 潤一郎

03 下巻

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 226,715 字 · 431 页

青空文庫

幸子はその法事のことを間接に夫から聞いただけで、七八月中は姉からも雪子からも何の便りも受け取らなかったが、月が変って、九月の中旬に本家から正式の案内状が来た。しかし、彼女がちょっと意外に感じさせられたのは、亡母の二十三回忌と共に、亡父の十七回忌をも、二年繰り上げてこの機会に一緒に営むことになっているのであった。貞之助もそれは初耳で、東京で姉さんから話された時は、確かにお母さんの二十三回忌とだけ聞いた、お父さんの十七回忌のことは何も聞かなかった、と云うのであったが、姉は兎に角として、義兄は当時からその腹があったのに違いあるまい。尤も、両親の年忌を、一方を繰り上げて合併で執り行うのは間々ある例で、さして咎むべきことではないようなものの、義兄は先年養父の法事を粗略にすると云うことで批難を受けているのであるし、自分でも、十七回忌は立派にして埋め合せをすると云った手前がある筈である。でもあの時分と今とは時勢も違うし、こう云う時局下のことだから、と云うならそれも頷けないことはないが、そうならそのように予め親類の口やかましい方面へ相談をし、諒解を求めるべきではなかったろうか。