轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

だっせんむすこ

脱線息子

佐々木 邦

「キング」大日本雄辯會講談社、1927(昭和2)年7月~1928(昭和3)年7月

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 108,293 字 · 221 页

青空文庫

「至極結構ですな。丁度御令息も行っていられる」

「宿も八月一杯取ってあるらしいです」

と西川さんは微笑を洩らした。

その逗子では丁度その刻限に新太郎君が秀子さんや芳子さんや俊男君と月明の海岸を散歩していた。芳子さんと俊男君は附録に過ぎない。

「避暑ですもの。八月一杯は宜いでしょう? 若主人のくせに、それぐらいの御都合のつかない筈はないわ」

と秀子さんは一々道理のことを言っていた。

「せめて中旬までと原田に命じてあるんですが、彼奴この頃ナカ/\言うことを聞かなくなりました」

「あなたはガ※(濁点付き片仮名ワ、1-7-82)ナーさんの次は原田さんが怖いんですわね」

「そんなことはありませんよ。この間なんか喧嘩をしちゃったんです」

「まあ!」

「為にならないから月末に是非帰れと言うんですもの」

「厭な人ね」

「僕は憤って、そんなことを言うなら帰れと言ったんです。すると、『帰るとも。もう来ないぞ』と言って立ち上りました」

「お止めになって?」

「えゝ。止めて又あやまったんです」

「意気地のない御主人ね」

「でも、あの男はマザーの信用がありますからな。それに僕の分まで働いているんですから、感情を害する次第には行きません」