輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
さんごくし
三国志
吉川 英治
線上閱讀吉川 英治《三国志(さんごくし)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 161,356 字 · 323 頁
またこれ、万民の望む総意である」
宣言の上では、誰が聞いても、袁紹のほうがすぐれている。
だから曹操はすぐ、
「問答無用」と、駒を返して、「――張遼、出でよ」と、高く鞭を振った。
弩弓、鉄砲など、いちどに鳴りとどろく、飛箭のあいだに、
「見参!」
と、張遼は馳けすすんできて、袁紹へ迫ろうとしたが、袁紹のうしろから突として、
「罰当りめ。ひかえろ」
と、叱りながら、河北の勇将張がおどり出して、敢然、戟をまじえた。
二者、火をちらして激闘すること五十余合、それでも勝負がつかない。
曹操は、遠くにあって、驚きの目をみはりながら、
「そも、あの化け物はなんだ」と、つぶやいた。
差し控えていた許は、こらえかねて大薙刀を舞わし、奮然、突進して行った。河北軍からは、それと見て、
「われ高覧なるを知らずや」と、槍をひねって向ってくる。
――その時、将台の上に立って、軍の大勢をながめていた袁紹方の宿将審配は、いま曹軍の陣から、約三千ずつ二手にわかれて、味方の側面から挟撃してくるのを見て、
「それっ、合図を」と、軍配も折れよと振った。
かかることもあろうかと、かねて隠しておいた弩弓隊や鉄砲隊の埋伏の計が、果然、図にあたったのである。