輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
さんごくし
三国志
吉川 英治
線上閱讀吉川 英治《三国志(さんごくし)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 161,356 字 · 323 頁
四
張飛は、よけい赫怒して、
「さては、汝ら一つになって、われらを生捕らんものと、曹操の命をおびて来たものだろう。よしその分ならば」と、いきり立つを、関羽はあくまでなだめて、
「おぬしを生捕るためならば、もっと兵馬を引き具して来ねばなるまい。見よ、それがしの従えている士卒は、二夫人の御車を推す人数しかおらんではないか。何という邪推ぶかさよ。ははは」
と、笑ったが、時も時、後方から一彪の軍馬が、地を捲いてこれへ襲せてきた。さてはとばかり張飛はいよいよ疑って、本格的に身構えをあらためた。
四
身構える張飛のまえをひらと避けて、関羽は赤兎馬の背から振向いた。
「――あれ見ろ、張飛。いま此方があれへ来る追手の大軍を蹴ちらして、おぬしに詐りなき証拠を見せてやるから」
「さては。彼方へ寄せてきたのは曹操の部下だな、貴様と諜しあわせて、この張飛を討ちとらんためだろう」
「まだ疑っているか。その疑いは、眼のまえで晴らしてみせる。しばらくそこで待っておれ」
「よしっ、しからば、見物してやろう。だが、俺の部下が三通の鼓を打つあいだに、追手の大将の首をこれへ持ってこないときは、俺はただちに、俺の意志によって行動するからそう思え」