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さんごくし

三国志

吉川 英治

線上閱讀吉川 英治《三国志(さんごくし)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 161,356 字 · 323 頁

青空文庫

五

「周瑜、そんな人が、もしほかへ行ったら大変だ。ご辺が参って、なんとか、召し出してきてくれないか」

「さっきもいった通り、いかなる人材でも、それをよく用いなければ、何にもなりません。あなたに真の熱情があるなら、私がかならず説いて連れてきますが」

「国のため、家のため、なんで賢人を求めて、賢人を無用にしよう。いそいで行ってきてくれい、ご苦労だが」

「承知しました」

周瑜はひきうけて、次の日、東城へ立った。そして魯粛の田舎を訪ねるときは、わざと供も連れず、ただ一騎で、そこの門前に立った。

ちょうど田舎の豪農というような家構えだった。門の内には長閑に臼をひく音がしていた。

五

その家の門をくぐれば、その家の主人の嗜みや家風は自ら分るものという。

周瑜は、門の内へはいって、まず主人魯粛の為人をすぐ想像していた。

門を通ってもとがめる者なく、内は広く、そして平和だった。あくまでこの地方の大百姓といった構えである。どこやらで牛が啼いている。振向くと村童が二、三人、納屋の横で水牛と寝ころんで々と戯れている。

「ご主人はおいでかね」

近づいて、周瑜が問うと、村童たちは、彼の姿をじろじろと見まわしていたが、