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さんごくし
三国志
吉川 英治
線上閱讀吉川 英治《三国志(さんごくし)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 161,356 字 · 323 頁
「八門とは」
「名づけて休、生、傷、杜、景、死、驚、開の八部をいい、生門、景門、開門から入るときは吉なれど、傷、休、驚の三門を知らずして入るときは、かならず傷害をこうむり、杜門、死門を侵すときは、かならず滅亡すといわれています。――いま諸部の陣相を観るに、各※(二の字点、1-2-22)よく兵路を綾なし、ほとんど完備していますが、ただ中軍に重鎮の気なく、曹仁ひとりあって李典は後陣にひかえている象――こここそ乗ずべき虚であります」
「――が、その中軍の陣を乱すには」
「生門より突入して、西の景門へ出るときは全陣糸を抜かれてほころぶごとく乱れるに相違ありません」
理論を明かし、実際を示し、単福が用兵の妙を説くこと、実につまびらかであった。
「御身の一言は、百万騎の加勢に値する」
と玄徳は非常な信念を与えられて直ちに趙雲をまねき、授けるに手兵五百騎をもってし、
「東南の一角から突撃して、西へ西へと敵を馳けちらし、また、東南へ返せ」
と命じた。
蹄雲一陣、金鼓、喊声をつつんで、たちまち敵の八陣の一部生門へ喚きかかった。いうまでもなく趙雲子龍を先頭とする五百騎であった。