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なんごくたいへいき

南国太平記

直木 三十五

線上閱讀直木 三十五《南国太平記(なんごくたいへいき)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 493,291 字 · 991 頁

青空文庫

、涙が出てきた。何も云うことが出来なかった。

「わしが部屋住の間は、未だ責任が軽うてよかったが、当主となれば、敵は、家中のみでなく、幕府も、他藩も――それよりも、この心の中の、いろいろの苦しみ――子を失い、父と争う苦しみ――己の儲けた金でない金をもって、成るか、成らぬか判らぬ仕事をしている苦しみ――久光、お前だけが判ってくれるであろう」

「はい」

「お前は、泣いているの――わしは、泣きもできぬ」

だが、斉彬の声も、曇っていた。

「この外に、未だ未だ、有為な者がおろう。いずれ、帰国して、調べて、又、残しておこう」

斉彬は、そう云って、書付を、久光の前へ、披げておいた。久光が、手にとると

大目付軍役     新納刑部

船奉行教育     寺島陶蔵(後の伯爵外務卿、寺島宗則)

船奉行       五代才助

右カビテン視察の事

開成所掛大目付   町田民部(後の久成、元老院議官)

小姓組番頭     村橋直衛

当番頭       畑山良之助

同        名越平馬

右陸軍学研究の事

開成所訓導     鮫島誠蔵(後の尚信、フランス公使)

右文学研究の事

医師開成所句読師  田中静州