輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
しんぺんちゅうしんぐら
新編忠臣蔵
吉川 英治
線上閱讀吉川 英治《新編忠臣蔵(しんぺんちゅうしんぐら)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 337,181 字 · 676 頁
そう見てゆくと人間は少ない。決して、軽忽に洩らし難い大事なのだ。彼の眼は、おそろしく鈍いものみたいに気長だった。
十一日。
先にやった嘆願使は帰ってきた。てんで受けつけられなかったのである。親藩の戸田家から、かえって、開城の諭告書を持たせられて帰ってきたような始末だった。
その結末と、籠城の準備を評議するという名目で、翌日、再集合の布令をまわしてみると、登城人数は前の半分にも足らなかった。
(おや、あの男が)
と、意外に思われる顔までが、欠けているのである。
九郎兵衛は、勿論、来ていた。
この頃では、自然と、彼の周囲には彼と同意の者が坐って一つの色を作っていた。そしてきょうは予め、前の夜にでも協議してきたように、口をそろえて、その一派から籠城の愚であることを反駁してきた。
『幾度言っても同じ事じゃが、わしは、城代として、年長者として、最後まで云う。各※(二の字点、1-2-22)方は、自分一個の名分の方が、今では、捨て難くなっているらしい。怪しからぬ武士道だ。自身が満足をするために、亡家の御名も、四隣の迷惑も、蹂躪ろうとするも同じではあるまいか。わしとて、君家のかかる末路に対して断腸の思いはある。