輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

しんぺんちゅうしんぐら

新編忠臣蔵

吉川 英治

線上閱讀吉川 英治《新編忠臣蔵(しんぺんちゅうしんぐら)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 337,181 字 · 676 頁

青空文庫

『ここでは、お話もなりかねる。山科へ、御帰宅をねがいましょうか』

と、厳しく云った。

『あはははは。わしは、大夫じゃない。浮き大尽ではおざらぬよ』

『えっ。……人違いか』

『たんとは違わぬ』

と、米磨ぎ笊を脱いで――

『小野寺十内じゃ』

『あっ?』

と、二人とも呆れて、

『十内老人か』

『今の此方が踊りは何うじゃ、御覧ぜられたか』

『浅ましゅうて、見て居れるか。十内殿、おぬし迄が……おぬし迄とは……』

『どう召された。――これや数右衛門、そちまで不心得至極な、この色廓へ来るのに、青白い顔して、のこのこと来るたわけが何処にあろうぞ。……ても、不粋な奴、ちと、わしの伜の幸右衛門でも見習うては何うか』

『なに、幸右衛門も、ここにいるのか』

『幸右衛門ばかりか、なか様も、しょう様も、すけ様も、たんすい様も』

『その、たんすい様とか、すけ様とか云うのは何じゃ』

『十内とか、幸右衛門とか、野暮な名は、廓では呼ばぬ。しょう様とは、大高源吾、たんすい様とは村松三太夫、すけ様とは富森助右衛門、しげ様とは、即ちかくいう十内、又、伜幸右衛門は、ほぼたん様と呼ばれての、なかなか、廓では妓にもておる』