輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
しんぺんちゅうしんぐら
新編忠臣蔵
吉川 英治
線上閱讀吉川 英治《新編忠臣蔵(しんぺんちゅうしんぐら)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 337,181 字 · 676 頁
だが老人は、
(いらざる世話)
と、云わんばかりに、八十右衛門の手を拒んで、片手に槍を抱えながら登りつめた。然し、何と云っても七十六の老齢である。後からひた押しに登って来た片岡、間、矢頭、勝田、武林、早水、などの面々が、ばらばらと邸内へ跳び降りるのをながめながら、さすがに、その芸は体に難かしいらしく、
『源吾、源吾、ここへちょっと肩を』
と、冠木門の屋根に四つ這いになっていた。
『おおっ』
大高源吾が、その下へ救いに行くと、
『無礼、ゆるされい』
弥兵衛老人は彼の肩へ、片足をかけて、飛び下りたが、飛んだと思ったのは彼自身で、体は、その途中で源吾の逞しい両腕に、ふわりと抱き支えられていた。
『軽い』
子供を下ろすように、源吾が手から下ろすと、老人は、
『わあっ! ……』
他の若者に交って、見向きもせず、打砕かれた大玄関へ槍を向けたまま屋内へ躍りこんで行った。
表門組の総勢は二十三人、まだまだ折り重なって、門や塀や屋根から、どすんどすんと邸内へ降りていた。
『しまったっ』
と叫びながら、雪と共に、屋根から辷り落ちた者に、神崎与五郎と原惣右衛門の二人があった。
いつ越えたのか、内蔵助もすでに邸内に立っていた。